神経伝達物質の材料になる
不眠気味、うつ気味の人など
トリプトファンは必須アミノ酸の一種です。牛乳・乳製品、大豆・大豆製品、ナッツ類、バナナなど、いろいろな食品のタンパク質に含まれています。体内に入るほか、単独での機能も発揮します。
代表的な機能は、体内で「セロトニン」の材料になることです。セロトニンは、精神安定、睡眠、鎮痛などの作用をもつ神経伝達物質です。
その材料であるトリプトファンの十分な補給は、精神を安定させて、うつや不眠症などを予防・改善するのに役立つと考えられています。
集中力を高めたり、緊張をほぐす効果も
トリプトファンは、集中力の向上や、過度の緊張感の緩和にも役立つといわれています。ですから、試験や会議の前には、摂取を心がけたいものです。
セロトニンの合成には、トリプトファンとともに、ナイアシン、ビタミンB6、マグネシウムが必要になります。これらを同時にとれば、より効果的です。
乳製品や大豆製品、ナッツ類なら、マグネシウムも同時にとれます。また、ナイアシンやビタミンB6は魚介類に多いので、できるだけ一緒にとりましょう。