エネルギーの代謝に必要
疲れぎみの人、病後の人
アスパラギン酸は、最初にアスパラガスの中に見つかったことから、その名があります。
非必須アミノ酸であるアスパラギン酸は、体内でほかの栄養素からも合成されます。しかし、そうした働き方とは別に、アスパラギン酸そのものとしてとることによる効用も注目されています。
その代表的な働きは、タンパク質やエネルギーの代謝に使われることです。疲れているときにアスパラギン酸を補給すると、疲労回復に役立ち、スタミナが強化できるといわれています。
また、アスパラギン酸は尿の合成にもかかわります。有害なアンモニアを外に出し、その毒性から体を守るのに必要です。
このほか、カリウム、マグネシウム、カルシウムといったミネラルを、体内の的確な場所の送り届ける役目も担っています。
豆やモヤシはとくにおすすめの供給源
アスパラギン酸は豆類に多いのですが、中でもモヤシのように発芽しかけた状態で、含有量が増します。疲労感が強いとき、スタミナを強化したいときなどは、モヤシや豆類を積極的にとりましょう。
ほかに、名前の由来になったアスパラガスやシラス干し、カツオ節、肉類、ナッツ類などにも豊富です。